『梅雨時の上手な過ごし方』
梅雨はお好きですか? 桜前線は待ち遠しいのに、梅雨前線は憂鬱をいう方も多いでしょう。
梅雨の語源は諸説ありますが、長雨によって黴(かび)が生えるから「黴雨(ばいう)」、梅の実が大きくなる頃の雨だから「梅雨(ばいう)」などと言われています。また梅の実に露がつく様子から、「つゆ」と呼ばれるようになったとも言われています。
梅雨にはいろいろな別名があります。
歌にも読まれた五月雨(さみだれ)これは陰暦の5月頃にあたるのでそう
呼びます。他にも、麦雨、長雨、青梅雨、芒種雨。田んぼの稲に不可欠な雨であることから水取雨などという呼び名もあります。なんだか風流ですよね。
ただこの梅雨、気をつけなければいけないのは、このじめじめとした湿気が「湿邪」として、身体の不調の原因になってしまうということです。
雨が降る前に頭痛がする。この時期、頭が重い。めまいがする。身体がだるい。これは身体の中に溜まった「湿」が、どろっと流れづらくなった状態「痰湿」の仕業です。身体の水はけが悪くなってしまうのです。特に日本人に多い体質です。消化機能を司る「脾」は湿気を嫌います。
梅雨期では食事対策が必須です!
快適に過ごすためには、まずは水分を取りすぎないことです。飲食の不摂生からも痰湿は溜まりますので、食べ過ぎをやめることも大事です。
お酒やお肉、脂っこいものは控えること、また冷たいもの、生ものを避け、胃腸を冷やさないようにしましょう。
梅雨時の食事は何かと神経を使います。
その日に作ったばかりのおかずでも気付いたら傷んでいたり、朝作ったお弁当も昼食べる頃に異臭がしたりなど、他の季節では起こらない問題が続々起こります。
梅雨時に食事を安全においしく頂くためにどんな対策をしたら良いだろうかと多くの人が思うのももっともなことです。
冷蔵庫を使う
一番良いのはこまめに冷蔵庫にしまうことでしょう。
あとでまた食べるから、といってテーブルの上に出したままにしておくことがないようにしましょう。
残った食材なども早めに使い切るようにして腐敗を腐敗を防ぎます。
この時期だけは冷凍食品を賢く利用するという方法もあります。
お弁当に詰めるおかずとして使えば時間の点でも安全の面でも役立ってくれます。
買い物を工夫
買い物の方法も工夫しましょう。
スーパーなどで乳製品や肉類などを買うときはなるべく日付の新しいものを選ぶようにします。良く冷えているものを選ぶものポイントです。
さらに、買い物をする順番にも気をつけましょう。
乳製品や肉類などはなるべくレジに向かう直前に買い物カゴに入れるようにしましょう。
自宅までの距離があるなら保冷バックを持ち歩いてその中に肉類を入れるのも良い方法です。
保冷バックもこまめに掃除するようにしましょう。
肉の汁などがついたままだと不衛生です。そこから食中毒につながることもあります。
このように少し工夫するだけで梅雨時も食事の安全を十分に確保することができるのです。
汗をかくことも有効です。
しっかり汗がでるような運動をし、ゆっくり入浴するのがおすすめです。梅雨時期を上手に過ごすためにも、夏バテを予防するためにも、ぜひ意識しましょう。もう一つの秘訣は「気」を巡らせて、湿を逃がすことです。気というのはエネルギーのこと。体の中の水分を動かす力でもあります。憂鬱な気分で気が滞ってしまわないように、雨を楽しむ工夫もいいですね。
先日、雨に濡れると柄が浮き出る素敵な傘を見つけました。雨が待ち遠しくなるようなレインブーツやレインコートを持ってみるのもいいですね。他にもテーマパークやデパート、レストラン、食品の割引などの雨の日限定のサービスは、探すといろいろあり、楽しいですよ。
また、昔から雨はそれだけでドラマになります。
「雨に歌えば」「雨ぞ降る」「シェルブールの雨傘」や邦画だと「雨あがる」など雨を舞台にした映画を楽しむのもいいですね。梅雨時期を上手に過ごす生活のコツをおさえ、この季節なりに楽しむことで、長い雨でも不調を気にせず過ごしたいものです。