普段どっしり構えている先生も僧侶も忙しく走り回ると言う師走を迎えました。
この時期に関する3つのことをご紹介します。
冬至
昼間の長さは太陽の高さで決まります。
冬至は、1年の中で太陽が一番低いところを通るため、昼間の長さが一番短い日です。しかしこの日は、1年の中で日の出が一番遅く、日の入りが一番早い日ではありません。
日の出が一番遅い日は一月上旬頃、日の入りが一番早い日は十二月上旬頃です。
冬至を境に日が少しづつ長くなることから、太陽の力が強まり、陰から陽の気に転ずる「一陽来復」とも呼ばれ、運気が向いてくるといわれています。
年忘れ
「せつかれて年忘れするげんきかな」と、門人たちにせつかれて年忘れの仲間に入ると、我ながら機嫌のよい気分になっていくと詠んだ芭蕉の句があります。
年忘れは、室町時代の貴族の間で行なわれていた連歌を詠みあう儀式が始まりと言われています。
宴会として定着したのは江戸時代に入ってからで、奉公人、親戚などが集り、互いにこの年の労をねぎらい、無事に祝い合う家庭行事であったようです。
シクラメン
この時期、花屋の店頭でよく見かけるシクラメンには「豚の饅頭」や「篝火花(かがりびばな)」という名前もあります。
「豚の饅頭」は、野生の豚がシクラメンの根を掘って食べることから中世ラテン語で「豚のパン」と呼ばれ、日本では「パン」に馴染みがなかったので「饅頭」と訳したといわれています。
「篝火花」は、温室でシクラメンを見ていた婦人が「この花は篝火に似ている」と言ったのを聞いた植物学者の牧野富太郎氏が名付けたといわれています。
◆暮らしの言葉◆
毎日皆さんが気にする天気予報
天気・天候・気候の違いって知っているようでいざ説明となると難しいですね。
天気 … ある日時の気象状態
天候 … 5日から1ヶ月位の期間の平均的な気象状態
気候 … 1年を周期として毎年繰り返される平均的な気象状態