日、一日と寒さが深まり、冬の訪れを感じるようになりました。
寒くなってくると風邪やインフルエンザなど感染症が流行します。
そこで、今回は恐ろしい冬の感染症である“ノロウィルス”について正しい予防と対策方法をご紹介します。
〇ノロウィルスってなに?
ノロウィルスは、11月から1月に流行する感染性胃腸炎の原因となるウィルスです。
主にヒトの手指や食品などを介して感染し、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こします。
ノロウィルスの治療薬や予防のワクチンはなく、特に抵抗力の弱い子どもやお年寄りが感染すると死亡するケースもあります。
〇感染を防ぐための予防対策は?
①手洗いをしっかり行いましょう!
手洗いは、手指に付着しているノロウィルスを減らす最も有効な方法です。
帰宅時や調理を行う前、食事前、トイレの後に流水と石鹸による手洗いを行ないましょう。
②食品は、しっかり加熱して!
食事はなるべく火を通したものをいただきましょう。
特に貝類は、しっかり加熱調理をします。
③キッチンや調理器具の消毒!
調理台や非金属製の調理器具は洗剤などを使用して充分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%以上)(家庭用漂白剤)で浸すように拭き取ります。
調理器具によって消毒方法が異なるのでよく調べてから対策をとりましょう。
④頻繁に手で触れるものを清潔に保つ!
手や食器、調理器具類を清潔にすることはもちろんドアノブや手摺、トイレ、イスなど家族みんなで共用する箇所のウィルス除去も大切です。
プラスチックや金属に対する影響が少ないアルコールでの消毒がおすすめです。
〇もしも感染してしまったら!
正しい汚物の処理方法
感染者のふん便や嘔吐を間違った方法で処理をすると、処理に携わった人に二次感染する恐れがあります。
感染に充分に注意しながら、スピーディーかつ確実に行いましょう。
ふん便や吐物を処理する場合は、部屋を十分に換気し使い捨ての手袋やマスクをつけ、タオルやペーパータオルなどで吐物を除去します。その後、次亜塩酸ナトリウム(0.1%)(家庭用漂白剤)やアルコールで消毒します。おむつや拭き取りに使用したタオルやペーパータオルは、ビニール袋に密閉しもれないようにしましょう。