現代のマンションにおける犯罪
『マンションは高層だから泥棒の被害に遭わない』『オートロックシステムがついているから安心』もしこんな風に考えているとしたら大間違いで、マンションで犯罪が増えているのです。
警察庁によると、住居侵入事件の認知件数は、平成15年の190,473件をピークに減少。平成24年は60,938件と減少していますが、まだまだ高い水準です。このうち、4階建て以上の中高層マンションは全体の9%を占めています。
マンションなどの共同住宅においては「無施錠」「窓から侵入」がもっとも多くなっています。ゴミ出しや見送りなどちょっとの時間に安心して無施錠で外出といったことも原因ではないでしょうか。「どんな時でも短時間でも施錠をする」というのは防犯の基本です。
安心して暮らすためは、泥棒対策のための防犯システムや、不審者を入れない入退出管理システム、不審者を録画する監視カメラシステムは重要です。しかし100%防犯できるものはありません。常に防犯意識を持つとともに、色々な方法を併用して防犯性を高めていくことが大切です。
マンションが窃盗など犯罪が多い理由
・コミュニティが希薄で、「隣の人の顔を知らない」ため、犯行途中で犯人と出くわしても気づかない。
・夕方電気が付かないことで留守だということが分かる。
・ベランダ沿いに簡単に移動でき、一晩に何件にも侵入できる。
・少々物音を立てても誰も不審に思わない。(他人に無関心)
・ベランダの窓が施錠されていないことが多い。
年始年末の防犯対策
帰省や旅行などに行く前に、次のことを徹底し、楽しい年末年始をお過ごしください。
・新聞・郵便物を止める。(貯まった状態にしない)
・洗濯物はすべて取り込んでおく。
・窓・扉の戸締り確認。
・カーテンを閉めるなどで室内が外から見えないようにする。
・留守番電話は入れない。
・各機器の電源スイッチの切り忘れ、コンセントの抜き忘れがないか確認する。
・吸い殻の処理。
・ガスの元栓を閉める。
・現金、クレジットカード、キャッシュカードなどを残しておかない。残しておく場合にはまとめない。